子どもたちの歯を守るために
歯は脱灰と再石灰化がつねに繰り返されバランスをとって健康を維持しています。
脱灰とは酸によって歯が溶かされることで
再石灰化とは歯を修復することをいいます。
「フッ素(フッ化物)塗布を行うことで再石灰化は促進されます。」
今回はフッ素についてお話しさせていただきます。
フッ素はミネラルイオン(カルシウムイオンやリン酸イオン)と結晶化してフルオロアパタイトを作り、脱灰を抑制し再石灰化を促進して酸から歯を守ります。
歯科医院で定期的に高濃度のフッ素を塗布することで予防効果が期待できます。
高濃度のフッ素が歯面のカルシウムと化学反応を起こし、唾液に溶けにくいフッ化カルシウムが沈着しこれが唾液に少しずつ溶けて、数か月に渡りフッ素を放出しむし歯予防に効果を発揮します。
この脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、脱灰が進むと「むし歯」になってしまいます。
歯にまだ穴が開いていない初期のむし歯であれば再石灰化が期待できますが、穴が開いてしまったむし歯では残念ながら自然治癒することはありません。
十分な再石灰化を期待するために、より初期での予防が大切となります。
また、歯の健康は、砂糖摂取の制限といった食生活の改善やブラッシングによる口腔衛生の維持などとも密接に関係しています。
これから暑い季節を迎えます。実はお口のなかの環境にも厳しい季節であったりします。
子どもたちに歯でつらい想いはさせたくありません。子どもたちの歯を守るために今後大切となってくることは予防だと考えています。
当医院ではご相談だけでも大丈夫です。お気軽にお越しいただける医院となっておりますので是非お立ち寄りください。
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